「みんな生きているのかー???」から始まった教育実習

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大学生の時に、
教育実習に行きました。

中学・高校の教員になることは
考えていなかったけれど、
教育については興味がありました。

私の専門は音楽。

当時、結婚式やお店などで
ピアノを弾いて、
喜んでもらえることは
私自身の喜びでもありました。

音楽は、
人に喜びをもたらすもの。
人と人をつなぎ、
幸せな空間をつくるもの。
そう信じていました。

そんな中、教育実習へ。

ところが、初日。
いろんな思いが覆されました。

音楽は人と人とをつなぐ?
幸せな空間をつくる?

とんでもない!

反応が薄い。
ノリがない。
楽しそうじゃない。
話しかけても、
反応すらない子もいる。

みんな生きているのかー???

これまで私が音楽を通して
出会ってきた世界とは、
あまりにも違いました。

ピアノは、先生よりも
私の方が遥かに
レベルが高かったのに。笑

ここは演奏会の場所ではないから、
あまり関係ないけど。

2週間の教育実習。
このまま普通の授業を
やっていてもダメだ!
生徒たちと一緒に
作品をつくろう!

本来であれば、
やらないことをお願いして、
やらせてもらうことにしました。

それは、普段の授業では
あまり使わない
吹奏楽部の楽器を使って、
合奏をすること。

合奏のクラスと合唱のクラス。
それぞれ2週間で仕上げることに。

とはいえ、
楽器を演奏したことのない生徒たちが、
たった2週間で合奏できるのか?

そこで、初めて楽器に触れる子でも
絶対に演奏できるように、
曲をアレンジしました。

休み時間に
楽器を音楽室に運び、
触ったことのない
楽器を触る生徒たち。

役割も決めました。

基本は、やりたい楽器をする。
希望が重なったら、
じゃんけんで決める。

指揮者もあり。
そして、実際に音を出してみる。

音が出た!
できた!
またやってみる!
さっきよりできるようになる!

生徒たちの目に輝きが灯った!

そして、
生徒たちが私の話を聞くようになった。
話をしてくれるようになった。
集まってきてくれるようになった。

最初はあんなに反応が薄かったのに、
音楽室の空気が、
どんどん変わっていきました。

そして2週間で、
最高の作品が仕上がりました。

最終日。

感謝の気持ちを込めて、
ピアノを演奏しました。

いただいた感想の中で、
今でも覚えている言葉があります。

「先生のピアノを聴いて、
 やさしい気持ちになれた」

これは、最初に指示を聞かないどころか、
話しかけても反応すらしてくれなかった
生徒の感想でした。

たくさん会話をしたわけではないけれど、
一緒に音楽をつくった2週間。

音楽を通して、
コミュニケーションがとれていたんだな。

そう思えて、
とても嬉しかったことを
今でも覚えています。

誰かが用意したものを
受け取るだけではなく、
自分も参加して、
一緒につくっていく。

振り返ってみると、
あの頃から、
私が大切にしていることは
変わっていないんだなと思います。

体型は随分変わったけど。笑(えない…(^_^;))


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