問いかけが引き出す “まだ言葉になっていない想い”

日常にひそむヒント


前回の続きです。

その日、エレベーターで交わしたのは、ほんのささやかな会話。でも、あとになっても心にじんわり残る、やさしい余韻がありました。そんなやりとりの中で、ふとこんな問いかけを受けたのです。

「東京には住まないの? 東京に住みたいと思わない?」

「問いかけ」によって浮かび上がった想い

突然の問いかけに少し驚きつつも、どうしてそんな言葉が出てきたのか、心の中に何かが引っ掛かる感覚がありました。

というのも、私は「ずっとここに住む」と決めて住んだ家はこれまでひとつもなくて、引越しを何度となく経験してきました。その理由も毎回ほぼ同じ。

「気分を変えたいから」

ときには、同じ街の中で徒歩圏内に引っ越したことも。気分転換にしては、ちょっとスケールが大きかったかもしれませんね。(笑)

かつて東京には、仕事で毎月のように通っていました。知人も多く、私にとっては馴染み深い場所。今も東京の方とのお仕事が多く、私が東京に住んでいたとしても、きっと違和感はないと思います。

でも今回私が、ふと心に反応を感じたのは、“東京”という場所そのものではなく、それよりも、「私の”物理的な”居場所ってどこなんだろう?」という問いの方でした。

今のところ、「ずっと住みたい」と思える場所にはまだ出会っていません。
でも、もし、「ここに根を下ろしたい」と思える場所が現れたら、そのときはきっと、迷わずそこに向かう気がします。それが国内であろうと国外であろうと。

そして、実は…

そんな“場所”を、私は、心のどこかで探しているのかもしれません。

そんなふうに、まだはっきりしていない想いが、あの問いかけによって、ぽんっと自分の中に浮かび上がってきたのです。

誰かからの“思いがけない問い”って、自分の奥にある「まだ言葉になっていない想い」を引き出してくれることがあるんですよね。

まだ言葉になっていない想いを、“ラリー”で浮かび上がらせる

この日の会話は、まるで私が“ラリーされる側”になったかのような感覚でした。
いつもは言葉を引き出す側の私が、問いかけによって想いを引き出される側になったのです。

ひとこと、ふたことのやりとりから、私の中の形になっていない想いに触れてくれた。それによって、「私は、これから、どこでどんなふうに生きていくのか」を、改めて自分に問いかける機会になったのです。

リズムや間を感じながら、想いと言葉を重ねる”アイデアラリー”

私は「思考整理」や「やりたいことの言語化」に悩む方に向けて、「アイデアラリー」というセッションを行っています。一般的には「壁打ち」と呼ばれるようなものですが、私は“ラリー”という言葉を使っています。

一方的に打ち返すのではなく、相手のリズムや間を感じながら、想いと言葉の“ラリー”を重ねていく。最初から整った言葉じゃなくていいのです。たとえ言葉にならない気持ちでも、そこにちゃんと、意味があるのだから。言葉にならないときは、こんな”音”や”雰囲気”かな?と、私がピアノを使って表現することもできます。体感から言葉を引き出していく方法ですね。

そして、セッションを始めたときには、なんだかモヤモヤしていたものが、少しずつクリアになってきて、本当に大切にしていたものが見えてくる。その時のクライアント様の笑顔は、まるで太陽。あたたかくて、まぁるくて、明るい。

だからこそ、私はこれからも、誰かの想いをあたたかく引き出す“ラリー”を届けていきたいと考えています。

心が動く瞬間って、案外こんなふうに、日常の中にひょっこり現れるんですよね。ふとした瞬間の中に、思いがけず見つかる“特別なギフト”。そんな小さな気づきが、あなたの毎日を、ファビュラスに変えてくれますよ。

アイデアラリーとは
<対象:思考整理が必要な方>
やりたいこと、漠然とした想いやアイデアに向き合い、思考の整理・言語化をサポートします。
一方的に話すのではなく、あなたのリズムに寄り添いながら、まるでラリーのようにポンポンと会話を重ねていきます。何かやりたいけど「何」がはっきりわからない方、自分の強み弱みを棚卸ししたい方などにお薦めです。
温かさとリズム感のある対話で、自分の中にある「まだ言葉になっていない想い」を見つけてみませんか?

やってみたい!興味ある!という方は、お気軽にお問い合わせください。

This is ME!!プロデューサー 高嶋友子

友だち追加

コメント

タイトルとURLをコピーしました